原点 -Stay With Leader-

plt01私は1966年に防衛大学校に入学した。防衛大学校は将来の幹部自衛官を養成する、所謂、士官学校である。その入校式において吉田茂元総理大臣に請われて初代校長になった槇智雄校長の「君達は、自衛官である前に“よき社会人”たれ」と「君達は防衛大学校を卒業したらすぐに部下を持つようになる。従って、この4年間で、指揮官とは何かは勿論であるが、部下とは何かということを学びなさい」という言葉が強く印象に残っている。防衛大学校は全寮生である。学生舎は学生による自主自立の生活である。ここで、下級生の時は部下とは何か、上級生になると指揮官とは何か、その基本を身体で学んだ気がする。

例えば、タバコは二年生以上しか吸えない。しかし、灰皿の掃除は一年生がやる。「何ぜ、タバコを吸わない俺たちが掃除をしなければいけないのだ」と理不尽に思ったものである。

しかし、世の中に出ると、理不尽なことは山ほどあることを知った。

私は、防衛大学校を卒業して退官(退職)するまでの34年間の自衛隊生活で約三分の一を部下(フォロワー)として、三分の一を指揮官(リーダー)として、三分の一を幕僚として勤務した。その間に20回転勤した。多くの上司に仕え、多くの部下とともに仕事をした。特に、戦闘機乗り(訓練であるが命をかけた)として学んだ“STAY WITH LEADER(リーダーとともに)”の精神は、私のフォロワーシップの柱となっている。

自衛隊退職後、約7年間、民間会社で仕事をした。そこで一緒に勤務している人(特に、管理職)を見て感じたことがある。それは、私が自衛隊で学んだ「組織とは何か」、「人をまとめる」、「仕事を与える」、「やる気を出させる」、「指示に積極的に従う」等の組織をまとめるということを体系的に学ぶ機会がなかった人が多いのではないかということである。


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